純毛マフラー
学生の頃、初めて純毛を染めて織った作品。
機に2本分の縦糸かけて織ったうちのひとつ。
記憶によれば、これは2本目の作品。
これは変化綾織りにして、大事にし過ぎて、ほとんど使っていないマフラー。
この歳になって、やっと何度か使った。
そうそう。
1本目は単純に綾織りにしたもので、祖母に気に入られ、即、取られた。(←人聞き悪いけど、「これいいのぉ。婆にくれんか?」とできあがりの余韻に浸る間もなく、手元から離れていったので“取られた”という印象。)でも、いやな思い出じゃない。好みの激しかった祖母が手に取るなりに欲しがってくれたから、かなり嬉しかったのだ。
祖母亡き今、これはどこにあるんだろう。
たぶん、祖母のタンスに入っていたんだろうけど、母も私も遺品整理に立ち会わせてもらえなかったので、叔母(叔父のお嫁)がどうしたのかわからない。
とうに捨てられたかもしれないし、まだタンスの中に入ったままかもしれないし。
ものづくりをしない叔母にはわからない感情かもしれないけど、戻してほしかったなぁ。