うずまき柄キーケース、修繕
以前お買い上げいただいたキーケース。気に入って使っていたら壊れたとのこと。肝心のキーホルダーの部分が取れてしまったらしい･･･。写メで見る限りは私が作った革部分ではなく、部品の破損。たまたま部品に不具合があったのか、使い方の問題なのか･･･。とは言っても、ご縁があってお客様の元に旅だった作品なので修繕を申し出たのだった。お客様は恐縮されて、「市販品を使っていても、何回もこうなってしまった。」とのことで、言い出しにくかったらしい･･･。このやりとりで安堵。私が作った作品そのものに不具合が出たワケではなかったのだから、ほっとしたよ。
･･･で、帰ってきたのはこの状態。
取れたキーフックも付けてくれてた。
作業開始。
さて、まず、キーフックの付いた革部分を取り除く。まわりのステッチ糸をひと目ひとめ解いていけばはずれた。仮接着に使ったテープの跡も取り除いた。
新しいパーツを作った。
取り除いたものを頼りに、同じ位置に縫い穴とカシメ穴をあけ、同じものを作った。作り直す革パーツは違う革になることを了承いただいてたのだが、幸いなことに同じ革の残りを見つけられた。よかった〜。
ステッチは全部解いて、新しくした。（本体の渦巻き柄については、まったく触らず。あくまでも仕立て部分だけ。）
まっさらな麻糸で縫ったので、柄部分とは多少の使用感があるのは仕方ないかな･･･。
本体も新たに作ったパーツも、仕上げ剤で磨いてつや出しして･･･。
修繕完了。
これでまた、便利に使っていただけるかな。
