手ぬぐい風マフラー・橙色
久々に染め作品。”オレンジ色系の手ぬぐい風マフラーができないかな？”というリクエストをいただいていて、ずいぶん時間が経ってしまっていた。”まだできてない？”と、お問い合わせをいただき、取りかかることになった。お待たせしてしまってごめんなさい。
藍色に染めた布が手に入らなくなって、残り一枚分。一枚だけ染めても気に入っていただけるとは限らないし、染液を建てることを考えれば、一枚だけ染めるのは勿体ない。そこで、綿ボイル地のも一枚染めることにした。
染料はスレン染料。オレンジ色を持っていないので、臙脂と黄色と金茶色を混ぜる。混ぜ加減で派手目な色にも渋めな色にもできそう。ねらったのは一般的なオレンジ色。みかんの色というよりも橙色の感じ。慎重に染液を建てる。
いつもの布は生成。板締めにしてみた。折り方は正三角形。どこかに六角形ができる予定。
もう一枚の綿ボイルは絞り染め。縦に絞り模様のストライプができる予定。
なるべく染液に泡が立たないように気をつけながら、布を揉んだり撫でたり返したり･･･。板締めは方向を変えて締め直して二度染め。広幅の板を使ったことで、思ったよりも防染部分が大きかった。それで、板を外してから片側をぼかし染めしてみた。
そして、染め上がり。
板締めの方、まだきちんと発色できてない。深緑っぽい茶色になってる。
一度ちゃんと乾かしてから、ソーピング。洗剤液を煮立てて洗うのだ。
乾かす前に余分な染料を落とすために水洗いしているのに、みるみるうちに洗剤液がオレンジ色っぽくなっていく。まだまだ余分なものが残っているのだ。
そして、十分にすすぎ洗い。
仕上げ乾燥。
くすんだ色が鮮やかになった。きれいな橙色になったかな。
仕上げアイロン後。
気に入っていただけるものはあるだろうか。
もう数枚、日を変えて染めてみるかなぁ･･･。
オレンジ色って、いろいろあるものね･･･。
おまけ。
染めに使ったガス台で、その後は晩のおかずのゆで豚を作っている。
普通の家なので、当然のことながら染色室なんてないものね。きっちりと使い分けして、”キッチン染色”楽しんでいます♪
